oldboy-elegy のブログ

ずいぶん長きにわたりグータラな人生を送ってきたもんです。これからもきっとこうでしょう、ハイ。

(雑感・雑記帳 N0.29)パーソナルな通信機器の発達、これらは人々に幸せをもたらすもの、それとも単に超便利グッズなだけ。


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左のイラスト画像はパソコン・スマートホン・タブレットなどが
プロバイダーを通じてインターネットに
繋がり、ワールドワイド化する様子を
描いたイラストです。

oldboy-elegy君の時代、基本,パーソナル
な通信機器と言えば、有線の固定電話
のみであった。


あと、通信手段としては、電報、テレックスがあったが、まことパーソナルな
ものだったかは、疑わしい。



これらの「蜜の味」を、知ってしまった現代人は、今後どう対処するので
あろうか?

今の人達は思うだろう、「昔の人達は不便だったろうな」と、しかし案外
そうでもない、と昔人間のoldboy君がお答えする。

だってそれらの利便性そのものを経験したことがないため、そのよしあし、
について語ることは不可能である。

人は、すべて、時代に存在し生きる、そのため使ったことも、見た事もない
物を欲しがることは不可能である。

近代弁証法哲学の大御所、「ヘーゲルさん」は言っている。

「存在するものは合理的であり、同時に合理的で有るが故に存在すると」
つまり「この世に存在する理由は合理的で有り、不合理なものは、いずれ
淘汰される運命にある」と。


以前に一度、

雑感・雑記帳 No15)
default・デフォルト・デフォー、何故か馴染めぬ、このIT用語?

で2020・02・21に記事にし、UPしたことがある。

この時の、記事の概要は「PC・スマートホン」など電子機器そのものに
ついて書いたものでなく、そこで頻繁に使用される「デフォルト」なる用語
のみに焦点をあて,これまた、「いつものように」oldboy-elegy君的、感想を
述べさせていただいたものであった。

もし、よろしかったら、今日のこの記事の後にリンクを、貼っておくので
よろしく。

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固定電話以外の便利機器のない時代、人はどんな日常を送っていたのだろうか、
思いつくまま書いてみた。


いわば今日の記事は、その「デフォルト」以来の第2弾的なものである。
内容は「社会と人の関わり」ではあるが、脱力系であるのは、いつもの
oldboy君の通常運転であることには変わりがない。



                  ★1

      oldboy君、若かりし(およそ50年前)頃の街中(まちなか)
                風景と電子機器


世に、パソコン・スマートフォンを通じてインターネットを利用する人は
限りなくおられる。
ただ、これらを利用する人たちの、技能・スキルはその御歳(おんとし)も
含めて千差万別だ。

しかし超一流の一握りりの天才から、oldboy君のような最下層にうごめく
ブロガーまで、すべてネット民である事実には変わりはない。

自分達が社会人として生存した時代は、幸か不幸かパソコンなどは存在
しなかった。
反して、いまは、子供が少なくなった分、スマートフォンやノートパソコン
それにタブレットなどを連れ歩いている。

いっその事、オンブ紐で、デスクトップ型のPCを背に縛り、キャリーカートに
CPU、キーボードを装着、そこらを闊歩すれば、いい図になるだろう。

ごめん、ゴメン、興に乗りすぎ、しょうもない事を言ってしまったようだ。


oldboy君、最近とみに、感じるのは、街なかで見かける人々の持ち物と言うのか、
荷が大きくなったように思う。

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近年、の街中風景でリュックサックを背負った人を良く見る。

それも、若い人から中年の紳士までと巾が広い。
山登りやハイキングと言うことでもないらしい。
その目的はこれ、
両手をフリー(自由)にすることにあるようだ。
そう、ひとえにスマートフォンタブレットの「操作」を「容易にする」ためである。
最近、顕著に見る、風俗の一種であり、男女の別なく存在する。


日毎の通常通勤に、リュックサックや底に車の付いたバギーカート?
(ちゃんとした商品名はしらぬ)を担ぎ、転がし、早足で歩く人を多く
見かける。

街なか、いくらバリアフリー化していると言えども、、階段、坂道など段差
は多い。見ている限り結構、重そうでもある。

一度、それらのバッグの中身を見てみたいものだ。
多分、たぶんだが、電子機器に必要な周辺機器のさまざまなガジェット類も
納まっているはず。

oldboy君など、御歳で、しかも腰痛持ちの身、カートの天板(ふた)など
が超軽量で頑丈にして、座れるなら、今すぐ調達したく思っている。

みちすがら、じゃまにならない場所にカート駐車?、セケンを睥睨(へいげい)
しながらユッタリ歩を進めたいものである。

oldboy君、老体の身ながら、こんなところ「意外とうるさい」のである。

                ★★2
        オフィスに置ける電子機器と働く人との関係

ただ、ようやく、オフィス・コンピューター(OC・オフコン)が、チラホラ
中小
企業にも導入されつつあった時代のことである。

当社にも、東芝製の「トスバック○✖型オフィス・コンピューター」などが導入
されたが、我々一般社員がそれに順応するための、技術習得の必要などは何も
なかった。


ただ、「これこれの書類は○月◎日まで提出のこと」など、各部門の計数的書類
の提出期限が厳格化
されたことである。

相手は機械のこと、これまでの「ナアナア」の対人関係では、ことが進まなく
なる。
それ故か特に営業職・工場管理部門の人には、上司も含め、このオフコンにたい
する評判は良い物とは言えない。

ぶつぶつ言いながらも、この機械様への対応は必須である。

完璧な空調設備を施した、電算機室なるものが社内に備わり、5・6人の専門の
要員が、磁気テープがクッキン、カッキン回る部屋で、忙しく立ち働いている
ばかりであった。


社員の多くは、このオフィス・コンピューターのことを「金食い虫」あるいは
メモ用紙製造機」と揶揄(やゆ)し、敵視していた。

スマートホンはもちろん携帯電話も存在しない時代のことである。


会社と社員個人とを繋ぐものは公衆電話ぐらいのもので、これとて、会社から
外出中の社員に緊急連絡するのを目的にした機器ではない。

オオザッパな外出先のメモを残しているのだが、よっぽで無い限り「訪問先の
後追をいしたり、探したり」しないのが「暗黙の了解事項」となっていたよう
である。

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左のイラスト画が、「ポケット・ベル」なる
機器である。

ただ単に「至急、自社にTELを入れろ・どこそこ
へ電話しろ」の連絡だけで、それ以上の何物でも
ない。




呼び出しを受けた本人は、「公衆電話」を探すか、
得意先の電話を借りて、連絡する以外、手立てはない。

このポケベルを口元にあて「ハイハイ、俺になんか急用?」とやれば、
「アホの部類」か、あるいは「まだ見ぬ文明」を予見できる「天才」かの
いずれかである。


その人を呼び出すためだけの非人間的機器、ポケットベル(ポケベル)
出現も未だ先のことで、oldboy君、ついぞこれを持たされた記憶はない。


従ってoldboy-elegy君、、パソコン・スマートホン・ガラケー などの
電子
通信機器とは殆んど無縁のサラリーマン生活を経験した最後の世代かも
しれない。

 

               ★★★3

        はたして、これらの機器・ガジェット類、は人々を
   解放して、まだ経験したことのない幸せを人々に、もたらすものなのか、
    それとも、たんに、われわれ一人一人を、管理するために存在する
        経営者的、便利
機器になり下がるのかは未だ分からない。
    
少々、無責任な言い方かもしれないが、oldboy君が社会人として生きた時代は、
ある意味、良き時代だったと、言えるかも知れない。
あの時代、持ち物と言えば、せいぜい、手帳ぐらいのもので、首に巻いた、
「首輪」は無かった。



九州担当の営業マンなどは、時々、金曜日くらいから行方知れずになり、
地域の問屋さんの社長さん等と韓国に渡り、ゴルフ三昧に勤しむものもいた。

oldboy君(企画部)の場合、定期の国内出張はない。
ときおり、第3国に、ヤボ用ができた折など、お鉢が回って来るのが楽しみで
あった。

何かと人間的?な、計算や都合がだんだんと、OC(オフコン)導入により
難しくなり、
融通が効かなくなっていくのは、未だもう少し後の時代である。

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出張旅費の精算も、経理係長が首を縦に振れない領収書も存在する。
一晩で2軒・3軒と梯子(はしご)した場合や、何か怪しげな匂いのする
領収書がそれである。

これとて、フィスコンピューターが入ったばかりに、今まで経理課の
担当課員
の便宜で習慣的にやっていたことができなくなってきたのである。

営業のF氏が、なにやら経理課のA氏に向かって、手を合わし、切なげな顔で
頼み事をしている。

その会話の内容を聞いてみよう

経理課の係長さん
「私だって、これまで通り、してあげたいよ、だけどオフコンの設定費目には
ないんですよ、
それに、わたしの気持ちだけでどうにかなるもんでもなしあの機械さんが
ウンと言いまへんのや、あれ賢いのか、アホか分かりまへんわ」

つまり、こう言うことらしのである。
彼、今月の出張、過度の認められぬ遊興費が禍(わざわい)してか「精算の
為の返金」が手元に不足してしまうので、その不足分を、「個人貸付」にして
欲しいとお願いしているとの事。

それで、来月の出張の折の「旅費の仮払い」時に、今月の「精算不足分」を
上乗せして借りて、その場で今月の「個人貸付」を精算、これをくり返し、
ボーナス月で完全精算すると、仰っているのである。

この方法、当社では、これまで経理課の好意で普通に行われていた方法だが、
オフコン導入時この悪習慣を廃止しょうとの、話もあった。
それよりなにより、この悪慣行、夫婦者の場合、奥さん連中に極めて不評で
あった。

ボーナス額は、組合との団体交渉で「夏・冬」の金額はすでに決まっている、
ただし営業関係のダンナを持つ、奥さんたち、「仮払い制度」のおかげで、
実際いくら手元に残るのか、ハッキリしないのである。

こんなところでも、人間と機械との衝突があったようである。

もし、oldboy-elegy君が50年前のマインド(心持ち)で現在によみがえり、

就職し働き出したなら、おそらく、ひと月待たずに、不適格人間の烙印を
オデコ
に押され、クビになること、請け合いであろう。

なになに「それ以前に就職さえ叶いませんよ」の声がアチコチから聞こえる。
まあ、それも「真」であろう、「コリャー!!!」


         では では 今日はここで  おいとまとする

                  
     

                     oldboy-elegy

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