oldboy-elegy のブログ

ずいぶん長きにわたりグータラな人生を送ってきたもんです。これからもきっとこうでしょう、ハイ。

oldboy-elegy (52 ) 今日のお題は 「しけもく」と「コンサイス英和辞書」である。この二つの文言がどう繋がるのか?

★1 はじめに   メモ取り、あれやこれや

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(上掲の画像・フリー素材集・いらすとやさんより)

oldboy-elegy 君、メモ取りを日々習慣にしている。

メモ用紙は100均の商品で、セロハンの閉じ袋に数冊入ったあれである。
なんの脈絡もなく、ただメモった枚数1000枚近くになるはず。

人は、パソコンに整理して保存したらと言う。
昭和も早い時代に生(せい)を受けた彼、毎日パソコン使っているくせに、
もう一つ信用しきれぬ自分がいる。

目の前にゴムバンドで閉じたメモの山が幾つかある。
これを見てこそ、実感があるというもの。

機器はデジタルだが彼、基本、アナログ的マインドでもって生きている。
こればかりはどうしょうもできぬ。

読者諸氏にも、なにが原因か分からぬまま、折角の記事が消えたと嘆いて
おられる方もおられた、クワバラクワバラ。

oldboy-elegy君、これ(メモ)をすることで、認知症発症に抵抗している
つもりでもある。
とくに科学的論拠があるわけでもないが。

子供の頃の、自分の周りの人達の名前に簡単なコメントを添えたり、
中学生坊主が習う、簡単な英語のスペルなどもよく間違える。
その正解を書き留めることもある。

GYAO(ギャオ・無料映画配信サイト)の洋画で、原題と邦題のニュアンス
の違いなど、気に入れば、書き留めておく事もある。

例えば、原名「パーフェクトデイ」が邦題では「ロープ」になるなど、
面白い。

 
もちろん、ブログ記事になりうる、あるいはなったメモも多々ある。


そこで、今日の記事は、これらのメモから取り出したものを記事化した。

彼のブログ、およそ何かを示唆したり、教唆する要素はあまりない。
コーヒーブレイクのための止まり木に身を預け、「クスッ」とか
「アホか
こいつ」と思って頂けたら、それだけで当方「大満足」なのだ。


★★2  今日のタイトル「シケモク」と「コンサイス英和辞書」である。

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(bing無料イラスト画から)

この話に入る前に、少し勉強していただく。
なにも小難しいことでもない。

上掲の灰皿の状態とイラスト画について、oldboy-elegy君の持つ「シケ
モク」
なる概念(おおげさ)をお伝えするだけのこと。

まず、(シケモク)なる言葉をオンライン辞書、(Weblio・ウェブリオ)で
検索した結果
「もく」は「タバコの煙を雲に見立てた、その倒語」「吸い殻」の意。
「補語」として、第二次世界大戦後の闇市時代の造語で「ケチなタバコの意」
と出た。

oldboy君、この結果に少なからず異論があり、カチンときた。
「もく」と「吸い殻」は断じて別物である。
上記の検索の意なら、同じものの扱いである。

まず「もく」だが、「くも」の「倒語」とある。
タバコの煙を吐く様子を「雲・くも」にナゾラエテいるが、そのまま「雲を
吐く」ではなく、「クモ」を「モク」としたとある。

※ 「倒語」音の音節を入れ替えること、この場合「雲・クモ→モク」と。
強調や隠語として使用

oldboy君、これは知らなっかった。

しかし、彼の認識では画像は単に「吸い殻」で、「シケモク」とは言わない。
だがある意図が加わる場合「シケモク」に変貌するのである。

読者諸君、わかっていただけるかな、

そう、それは、この「吸い殻」を「灰皿」から引っ張り出し、少しでも
長いそれを見つけ、再度、火を付け、吸引しょうとしたとき、その「存在
が「吸い殻」から「シケモク」に「名称」までもが変化するのである。

断じて、「吸い殻」と「シケモク」は同じものでは無いことを強調しておく。

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「いらすとや」さんにありました、「ヘーゲル」のイラスト画像
 
★★★3 ヘーゲル様の言う「タバコの吸い殻とシケモクに関する考察?」

ここで「シケモク」からタイトルの文言通り「コンサイス英和辞典」に

入ろうとと思ったのだが、少し脱線気味の話をはさむことにする。
おちろん、oldboy君てきには「当を得た」ものであると思っている。

「吸い殻」と「シケモク」の違いを「ヘーゲル様の言」をお借りして「証明」

をしたくなったのだ。

その昔(1770~1831)ドイツにフリードリッヒ・ヘーゲル(イラスト画像)
なる哲学者がいた。

その彼の「弁証法哲学」に「唯物論」を取り込み、それが「唯物弁証法
に繋がる。
やがて、これに「動的要素」即ち「歴史」加えた
とき「唯物史観」への
人的系譜が出来上がることになる。

唯物史観・または史的唯物論」者の有名なお方が、マルクスだ。
マルクスはこれらの「実践的」思考の集大成として、あの資本論
著すのである。
カール・マルクス 19世紀・哲学者・ドイツ・資本論


マルクス」の生涯の盟友にエンゲルスがいる。

マルクスは、当時進行中の「産業革命」の中心ロンドンに長期滞在し
「資本」の非人間性を目の当たりにして、これを精神的原動力(モチべー
ション)として書き
上げたとも言われている。

わが大学のS教授がよく言われていた言葉がある。
その人の一番の業績の書物を手にするのも良いだろう。
しかしもっと大切なことは、親、兄弟、友人、恋人などとのやり取り
(手紙など)をまとめた書簡文から入り、その人と成りをある程度把握
することから始めることを薦める」と。

なんとも、唯物論の権化みたいな人が、対極にある、世の不条理に
対する義憤を憶える精神性を持ち併せていたのがなんとも興味がわく

一方、「エンゲルス」は、当時の世の非社会性を見て、社会の在り方や
あろうはずの政治形態など、様々の著作・論文でマルクスを助けた。

エンゲルスの著作「反デューリング論」から「抜粋」した「空想から科学へ」
は、当時の、社会主義への入門書的立ち位置で、比較的分かり良く、哲学書
言うより、むしろ一般大衆のための啓蒙書的リーフレット
小刷)である、
oldboy-elegy君、少々オツムが悪かったため、「唯物史観」のイロハは
この小雑誌「空想から科学」を入門書とした」経緯がある。

一説にはマルクスの「資本論」以上に世人に読まれたと言われている。

つまりこの後、良きにつけ悪しきにつけ、世界の経済・政治・文明・文化を
包含した変革の時代への序章であったことは間違いない。

マルクスおじさんが見た、産業革命下の英国。
悲惨な労働者、15才にも満たない子供が、足にザルを結び、大人では入る
事の出来ない細い炭鉱の先の
坑道に入り、残炭を拾い、足首のザルに入れ、
這いずり出てくるのである。(資本の原理と非人間性
もちろん、身体の危険度は高い。

史的唯物論マルクス」の、その著作の原動力は、他でもない、
心の叫びと言う、唯物論」とは対極の「精神的衝動」が源になって
いることは興味深い。

「シケモク」を説明しょうとした時、
「タバコ」に火をつけ「吸い殻」になる過程は
「タバコ」の自己否定
への過程である。
だが「タバコ」の本質ニコチン
入りの紫煙を生成する過程でもある。

背反する概念が「統一」する様子は、弁証法で言う、(止揚・アウフ
へ―ベン)
そのものではないかと、突然、感じ、それを書くため迂回さして
いただいた。
止揚・アウフへ―ベン  「 矛盾」する「対立」要素を「「過程」とし、
その過程を通じて、より発展的に統一されること  by  wikipedia

ここまでにしておく、きりがなくなる。


★★★★4
ここからが、oldboy君のいつものヨタ話で「しけもく」と「コンサイス
英和辞典」とが、からみあう話である。

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彼・oldboy君、大阪は河内で小さな塾の雇われ教師をやっていた。
もちろん、本業ではない、基本は大阪から京都に通う通学生である。
通学時間は往復4時間程度はかかる。

明日、朝一番から、必須教科(統計学)の試験日である。

oldboy-elegy君、こんな折、タバコ一箱(20本)を手みやげ代わりに、
前日から、友人の下宿宅に泊めて頂くのが恒例であった。

その日も、夕方、大学食堂で夕食をすませ、賀茂川は葵橋(あおいばし
近くのA君の下宿に入る。

この付近には、oldboy君、一宿一飯の宿を頼める友人が3人ほどいたが、
この日は、友人Aと、その隣室のB君と俺の3人で、一夜漬けの勉学に励む
つもりの集まりでもある。

明日の科目の試験通過率は半分ぐらいと、もっぱらの噂のD教授の「統計学
である。
3人とも同じ教科を受ける身である。

だれか突出(とっしゅつ)した、出来る奴がいれば良いのだが、似たり
寄ったりのぼんくら頭、足を引っ張ることが出来ても、明日の試験に役だち
そうなヤツはいない

毎年、出題されている問題もある。
統計学」の「相関係数」の概念や、実際の計算もあるのが例年の事らしい。

こんなおり夜中になり、タバコがきれたのである。

とうぜん、てみやげにもってきた、「しんせい」も、とっくの昔、煙と
ともに消え去っていた。

あるのは盆の上に置かれた「どんぶり鉢」に一杯になった「吸い殻」の
山だけである。


どこそこに、終夜営業の「ローソン」や「ファミリーマート」があるわけ
でも無い。

当然、タバコは専売品で、許認可された、いわゆる「たばこ店」でしか購入
できない。
もう少し時間が早ければ、食堂や酒屋で、分けてもらうこともできたのだが。

もちろん、売る側も口銭(ちょっとした利益)を乗せて、店の客にうることは
ご法度である。
買ってきた価格で客へのサービスのため、同額で分けるだけで、もしこれで
利益を取って、販売するなら、専売品違反で、お手てが後ろに回ることもある。

そこで三人の視線の先に同時に絡んだのが、どんぶり鉢一杯の「吸い殻の山」
であるのは当然
の帰結。
つまり「再生」しょうと目を付けたのである。

前段の「ヘーゲルさん」の項で言えば、「吸い殻」を「しけもく」として
復活させようと思いたったのである。

言ってみれば2度目の、「止揚・アウフへーべン」を目論んだのだ。

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ここで再度、灰皿に入った「吸い殻」のイラストを見てほしい。
今の時代の山盛りの灰皿のようすが、昔とは何かが違う。

読者諸氏、「何が、違うか分かるかな?」
そう、イラストの山盛りの「吸い殻」はすべて「フィルター付き」なのだ。

50年むかしの、灰皿の様子では、決してこうはならない。
oldboy君の時代、彼が知っている限りでは、「フィルタータバコ」は高級
タバコの「ハイライト」のみであった。
すなわち、当時なら「両切りタバコ」の「吸い殻」で山盛りになるはず。


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そうこの違いは大きい。
昔の「吸い殻」のほうが、収穫可能な「葉っぱ」の量は、「フィルター」が
ない分、今と比べるなら
圧倒的に有利。

そこで全員3人での「吸い殻」から「シケモク」への再生開始である。
まず小さな糸切りハサミで先の炭化した燃えカスを丁寧に除去。

刻まれた葉っぱ、結構な量になった。


★★★★★5 「しけもく」の葉を巻く最適の紙は、辞書のもの、それも

       「コンサイス英和」が最上級と誰かが言った

oldboy-elegy君、この事実、御存じだったのである。
塾の先輩教師になにかのおり、聞いたことを想い出したが、もちろんこれまで
実行したことはない。

あろうことか、今日の今、このウンチクを述べると同時に、最上級の再生
タバコ巻紙用の「コンサイス」を持っていることも、自慢げに友人の前で
披露したのである。

いつも思うのだが、彼、oldboy-elegy君、あとさき考えず行動して、後に
後悔する、たわけ者なのだ。

使用したページ数は4.5枚で、それも「前書きや、使い方」のページで、本文
ではないはず。

今、こうして思い出すも、再生タバコの味が、どうだったかはいざ知らず、
あの「コンサイス英和辞書」を傷物にしたことに、後悔しきりの心情が湧く。

その後、数回の転居のあと、どこかで、この辞書コンサイス、oldboy-elegy
君の手許から消えていた。

いま、こうして記事を書いているが、つらつら思うに、あの「コンサイス
辞書」紛失したのではなく、きっと自分を傷ものにした薄情な主人から「逃
げ出した」のかも知れない。
いやきっとそうだろう。


そんな俺も今は禁煙中の身である、およそ5年になる。
この間(かん)ちょっとしたはずみと間違いで一呼吸だけ紫煙を吸った
ことがある。


その時の無様な様子を、今日の記事下にリンクしておく、よろしければ一読を。

        それでは今宵もこれにて  でわ でわ 


                了
                               oldboy-elegy
                 

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