oldboy-elegy のブログ

ずいぶん長きにわたりグータラな人生を送ってきたもんです。これからもきっとこうでしょう、ハイ。

oldboy-elegy(62) 名物教授?と期末試験・その採点方法の「都市伝説」とは・ ウソかマコトか真実は闇の中

 

ここだけで通用する「虎の巻」の意味
       by  oldboy-elegy
期末の試験が近づくころ、各教科の講義
を安直にまとめた、ガリ版刷りの解説書
が出回る。
大学近くの民家の軒先を借り、戸板を並べ
裸電球の下で売っていた。




もちろん書き手は学生でアルバイトである。
誰かが責任を負うものでもない。
普段の不勉強の付けがやってくる、これも学期末の懐かしい風物詩
でもある。

 

★1   はじめに

今日の記事、本来は
幾日か前に投稿のダンドリになっていたが、少し
遅らせブログUPすることに、そして今日と、あいなった次第である。
oldboy-elegy君、基本ズッコケ記事を標榜「ま~ぁ、人生お気楽に」が
主旨である、今日の記事もその路線のものである。


ずっとズット昔の法文系学生の期末試験の有り様と香りを、面白、
可笑しく皮肉った一文である。

だが7月8日以降、すぐの投稿は、僕自身ハバカレル心理状態にあり、
間を
あけることにした。
そう、「安倍晋三もと首相が暴漢に襲われ亡くなられた事件」のことを
言って
いる。

こんな状況で出稿しても、何やら、気楽さ変じて揶揄ッポイ気分になり
自己嫌悪
に陥る。
「ウム」、どなたも俺の記事など気には為されないとは思うが、そこは
それ、自重した形である。


以後幾日かが過ぎた。
それでは気を取り直しここから、きょうの記事に入る。

大学の期末試験は年2回、試行されるのが普通だと思う。
oldboy君の在席大学の一学期考査は、夏休み直前の、7月一杯に
実施されていた。

他大学を見やると、7月など殆んど夏休み状態でその分9月の2学期が
やや
早くに始まり、1学期分の考査がこのころに集中して行われていた
ようだ。


oldboy君、我らが大学のこの考査システムには大賛成であった。
なぜなら、1学期考査試験は7月に済ませているので、夏休み一杯、
後顧の憂いなく休みを謳歌できることになる。

はたして今もこのシステムが続いているのかはoldboy君はしらない。


今日の主題は我らが大学の名物教授数人の、期末考査の採点方法に

於ける「都市伝説」あれやこれらを幾つか紹介したく思っている。


★★2 このK先生、経済の原論系の方で、その篤実な風貌はまさしく
大学教授然としたお方である。
では彼の「試験採点方法の都市伝説」とはいかに?

普通、大学の論文形式の解答に点数で88点・76点・53点など実数で表現する
ことはあまりソグワナイないし、難しい。


そこで普通、法文系の試験は、点数表現ではなく、優・良・可・不可 などで
行うのが普通。
もちろん「不可」とは不合格のことである。

oldboy-elegy君を取り巻く学生達、「可」でも貰えば、すべて良しで、鬼の
首でも取ったかに喜んでいる。


出来うる限り「優」を揃えたい、などと思ってる奴はいないと思う。
最低点でも「合格は合格」である。

必須科目で「不可」でも頂戴すれば、少々卒業の見込みに危険信号が
灯ることになる。

かりに「不可」のまま最終学年に持ちあがったとしても、そこはそれ、
先生も「人の子、子の親」自分の担当学科の最終回生には概ね「可」を
「乱発」し、学生もこれを「甘受」し、卒業していくことになる。


oldboy君の友達に国語能力が高く、字の旨い奴がいて、教授の次回発刊
予定の書籍の下書き要員をしていた奴がいた。
おそらく、「優」は確実のはず。

さあ、そこでこのK教授、今で言うところの「採点にかんする都市伝説」が
存在する。
そこそこのお歳である。

そこで、数百枚の解答用紙をやおら、風呂敷に包み、自宅に持ち帰る。
誰かがこれを見て、こんな話が生まれたものかもしれない。
 
「K教授、今頃、自宅書斎の飴色の高級座卓の机上に、答案用紙をデンと
積み置き、その脇には、これまた強力扇風機が出番を待っている」状態
であることを想像して欲しい。



K教授の「都市伝説」、お分かりかな?、そう積み上げた答案用紙に風を
あて、
今まさに、「優・良・可・不可」の採点中なのである。

友人が言うには、遠くに飛んだ用紙ほどランクが低いそうだ。?
普通、逆で、遠くに飛ぶほどに「優」が近くになるのではないか?
と考えるのだが、そうでもないらしい。

なぜなら、字数が少なく、答案用紙に付着した鉛筆の芯の黒鉛の量も
軽くなり
、風による飛翔距離もその分、遠くに飛ぶとのが道理となる。
嘘か誠か思慮深いことである。


oldboy君はこう思っている。
K教授、重い答案用紙の束をワザワザ自宅に持ち帰り、奥様の入れた茶
など飲み
ながら、1枚1枚キチンと読み込んでおられる姿が目に浮かぶ。


★★★3 これまた必須教科担当の教授の「都市伝説」である。


まだ50才前の気鋭のお人である。
講義もエネルギッシュで迫力もある。

ただしこの教授、試験の採点に関する最悪の噂「都市伝説」が存在する。
それが彼の講義内容や風貌から「いかにも在りなん」と思うから始末が
悪い。

解答文、書き出しに、こう書けば「優」は無理でも「不可」には絶対
ならない
との都市伝説が存在するらしい。

それがこうである。
「○○党バンザイ」など、自分(教授)の信奉する党名を、書き入れるの
である。
これなど「都市伝説」などの悠長な言葉では許されないものがある。

しかし、当時の世相の政治・経済状況を考えれば、あながちイチガイに
「そんなこと」とと切って捨て去ることもできない。

因みに、oldboy君、試したことはない。

そんな混沌とした時代背景が、こう言わしめたのかもしれない。


★★★★4 この先生の期末試験の問題は決まっていた。「なら簡単やろ!!」

それがまたなんとも「悩ましい」のである


先生の専門は「経営指標の分析」である。
しかし講義内容は概ねこれと関係なかったと思う。

もちろん今日の試験も卒業のための「必須教科」。

先生、大教室の大きな黒板の前に立たれる。
配られた答案用紙は全くの無地でザラ半紙である、学籍番号・氏名の
記入欄もなく学生自らの仕事である。

先生、精一杯、大きな字で黒板に「自問・自答」と書かれた。
ここで、教室内、自明のこととワカっていても「ざわざわ」。

幾人かが手をあげて、質問の意思を示している。

質問の内容は概ね下記のようなものである。

「教授!!(自問・自答)と言う事ですが、「先生の著書のことか?、
あるいは普段の授業
内容を下敷きに書けと言うことか?」と問いただす。

教授曰く「ぼくは、普段、出席を取っていない、君たちの解答を読めば、
概ねそれは
判別可能である、解答は反論でも当然OKである、むしろそれを
期待している」
と言う意味の返答である。

これでは、ある程度講義に出て居なければ「自問」も「自答」もあった
ものではない。

考えようによっては、厳しい問題である。

oldboy君、授業は概ね出席したつもりである。
弁証法とその方法論について」がメインテーマであったように思う。
優・良・可 の試験の結果は忘れたが、ともかくパスはした。

出席もせず、先生の著書の「経営・・・」のみを参考書とした学生には
酷な問題(自問・自答)
ではある。

最後に、先生のこの(自問・自答)の「虎の巻」が存在したかどうかは
記憶にない。

随分スマートでインテリジェンスな期末試験であったことは今でも記憶
に残る
懐かしいことの一つである。

ともかく、スネに傷を持った同輩がこれを読み「ニタッ」として頂ければ
この記事ともかく、成功である。

それでは相変わらずの軟弱記事、これにて失礼をする。


                 了
                           oldboy-elegy


今日の記事中に「ガリ版刷り」なる言葉が出てくる。
過去記事に画像付きで説明をしている。
良かったなら下記記事を参考にして欲しい。

 

oldboy-elegy.hateblo.jp