(雑感・雑記帳 N0.39)オリンピック 気になる事, 「なぬ、俺たち、段ボール(紙)のベッドで寝るのか!?」
★1
初めに
oldboy-elegy君、当初、今回のオリンピックについて、ブログ的には
「ダンマリ」でやり過ごそうと決めていた。
もちろん、コロナ禍、真っただ中の開催、人が集まれば、その人の数だけ
の考え、意見が100出(ひゃくしゅつ)するのは当然であり、誠に正常な世の
ありかたと思っている。
このoldboy-elegy君の拙い記事を見てくださっている方もチラホラおられる
のもこれまた現実である。
そこで彼のプラグマティック(実際的・直接的)な単純な思いに
「場当たりで、適当な語彙」をつらね、さらにいつも使う「独断と偏見」
と言う、オブラートで包み、今日の記事を書かしていただくことにした。
★★2
今日の主題はこれ一点である
段ボール製ベッドについてのあれやこれやである
現状のところ、競技における日本の成績、すこぶるよさそうで何よりである。
こうなれば、彼、日本人選手の「一挙手、一投足」が気になり、後追いを始める。
とくに、水泳個人メドレー2冠の大橋さん、かっこが良すぎる、インタビューの
受け答えにも、日本人特有の悲壮感を感じないのが良い。
これに加えて、アメリカに渡り、あり得ない活躍をしている、野球の大谷さん、
も追っかけの対象である。
このへんが、「プラグマティック」で「場当たり的」で、「単純」「適当」な
ヤツと言われるユエンでもある。
★★★3
オリンピック・選手村のベッドは全て段ボール製、
素材的には紙で作られいる
上掲のイラストは「いらすとや」さんでお借りした、画像である。
キャプションも「段ボールベッド」となっている。
その先見にはいつも驚く。
ただオリンピック村のそれはデザイン性も良く、見た目も素晴らしい。
上掲の段ボールベッドは災害被災者用のものであるが、機能は同じベッドで
ある、
では、これらの段ボールを素材とした、いわば紙製のベッドが何故オリン
ピック村で採用になったのか。
そのイキサツ、過程をoldboy-elegyがなにかの情報、記事で見知っていた
訳ではない。
木製・スプリング内臓の鉄パイプ製はこれまでの常識の範疇のベッドである。
ましてや、若くて、ガタイも大きく、100kg超えの選手もたくさんいる
はずの選手村のベッドに、イメージ的に真逆の耐久性や衝撃に脆弱な素材
(段ボール)ゆうならば、基本「紙」を使ったのだろうか。
● 単に、ベッド製作の費用の節約?
● またオリンピック・パラリンピック終了後の処分が簡単(焼却)
● コロナ禍のご時世、焼却処分は理にかなっている。
これらの、ためだけで、段ボール(紙製)を素材として使用したのだろうか?
ただ、紙を加工しただけの段ボールや紙管などの、ここ数十年の発達の歴史が
運送のためだけのパック材(入れ物・包装)に止まらず、建築物や構造物に
必要な強度や耐久性をも併せ持つ構造材としての大きな進化が関与したことに
よると思っている。
ここである、お方に登場いただく。
段ボール・紙管の「神様」、「伴茂・バンシゲル」さんである。
★★★★4
建築界のノーベル賞と言われる「ブリッカー賞」
日本人最初の受賞者が「丹下健三」さんである
爾来丹下さんを含めて8人に上る日本人建築家がこの賞に輝く
上記の8人の内、7人目の「ブリッカー賞」受賞者が、今日のメインストリーム
のおかた、「伴茂・バンシゲル」さんである。
言ってみれば、この方が元祖的お人で、その段ボールと紙管の研究と思潮と
実践に多大の貢献をされたのである。
そしてこのことに対する賞が「ブリッカー賞」であった。
御存じのお方も多いと思う。
2011年2月、ニュージランド・カンタベリー地方で大地震が発生、日本人も含む
大勢の人が亡くなった。
この時、クライスチャーチ市の教会も倒壊、再建のおり、伴氏の段ボール・
紙管を構造材とした建物が建てられた。
もちろん、建築基準の各種強度(ドイツの法令順守の形で)は守られたもので
あることは当然のことである。
この教会、いまでも土地の名物教会として有名である。
ちかじか、今日、明日のと言うのではないが、恒久型の教会に立ち替わる
らしい。
ニュージランドのこの教会、「紙の教会」は建築後10年になる、その強靭
さには驚く。
もう一つ、1995年の「阪神淡路大震災」で倒壊、焼失後、再建されたのが
「神戸市たかとり教会」である。
ニュージランド同様の工法で建てられた、この「紙の教会」は「台湾・
台中」に移築されるらしい。
伴茂・バンシゲルさんの考える建築物はこれら、単発の建築・構造物だけに
留まらず、地域全体を包含し、災害・津波・紛争地の難民居住センターなど、
大きな面(フィールド)をも視野に入れ、この工法(紙管・段ボール・コンテナ
など)を根幹に置き、進化してきた。
実活動として、ハイチ地震後の大津波災害、ルアンダにおける「難民のた
めのシェルター設営・国連難民高等弁務官YNHCR」「2005年のスリランカ
の復興住宅」エトセトラ・・とその活動域は広がっている。
彼の建築物・構築物はその性質上「弱者のための建築」とも言われる。
★★★★★5
段ボール・紙管の夢は広がる
つい何年か前、日本人で初めての賞、「マザー・テレサ社会正義賞」を
伴茂さん、受けられたそうだ。
もちろん、彼のこれまでの活動と思潮に対してのものである。
夢は広がり、アジアのどこかに、長い滑走路と港湾を近くに持ち、種々の
災害や紛争地住民に備えた救済のための巨大なロジェステックセンター
(物流基地)を造る夢を「バンシゲル」さん、お持ちのようである。
oldboy-elegy君、このさき、このようなものがデキタなら、日本人として、
誇り高く、痛快な事であろう。と思っている。
そんな可能性を秘めた、希望の構造物の先見物が「段ボールと紙管のベッド」
である。
そんなことを知れば、あの韓国の重量挙げの選手が、自分のベッド脇を
めくり、破ったか破れたかは知らないが、誇らしそうに自分の画像も含めて、
SNSに流し、なにかにカチ誇った様子は余りに情けなく滑稽ものに見えてしまう。
同時に、日本側の対応も、何故かいつもダンマリで、情けない。
oldboy君のぼんくら頭でも、このようなことが起こるのは十分に予見できた
と思っている。
これに関しては、当初より、この意義と目的を簡潔にまとめ、入村時、責任者に
アピールしておくべきであった、と思う。
ダンマリはダメ、初めから悪意を持つものには、とくにそうだ。
その意図が明確になれば、かえって、出る幕もなくなり、いさかいも無くなる。
あの韓国の重量挙げの選手のような、バカを再生産しなくて済むかもしれない。
ちょっと、気負って書いたのか、胸がバクバクしている。
今日は、これにて でわ でわ
了
oldboy-elegy