oldboy-elegy のブログ

ずいぶん長きにわたりグータラな人生を送ってきたもんです。これからもきっとこうでしょう、ハイ。

(雑感・雑記帳 NO.1)母の日   最近ブログを書いている、ときおり亡き母に登場願っている、お礼にと駅前商店街にカーネーションとタバコ(母用)を買いに出た。 oldboy elegy

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   母が亡くなってもう随分となる。
両親の小さな仏壇を預かっている。

 正月とお盆、命日には、ちょっとした和菓子とたばこ2箱を花に添えただけで済ませている。
その花も仏花と言われるものを買ったことがない。
季節の草花を一、二輪を花瓶に投げ入れているだけである。

前にも書いたが母と父とは内縁関係にあり、俺は母の私生児と言うことになっている。
したがって両親の姓は違う。

 父親のことは小学校に入るころまで顔も知らない。

ただ母に手を引かれあちらこちらしている時に感じた「漠然とした人影」が記憶の中にあることは否定できない。

 小学校の入学は2,3か月遅れであった。

  この日の事は、あるシーンのみ鮮明に記憶している。

 母に連れられ教室に入った、その床の上に白い大きな模造紙があちこちに置かれ、子供たちがそこによってたかって、お絵かきをしている光景である。
それだけである、ほかに何も記憶がない。
これがoldboy君の入学式であった。

 この数か月後に妹が生まれ、さらに数か月後に兄が二人同時に、生まれた、ではなくて、できた。

 妹との歳の差7歳でoldboy姓が母、俺、妹と3人になったわけである。
義兄とは約10歳前後の歳の差がある。これが我が家の家族状況である。 

 
  母の日を前にして駅に久方ぶりに出てきた。

 仏壇の母にカーネーションを供えたことはなかった。

 亡くなった母への花だからと白だけを買うつもりもない。
結局赤色3本と白2本、あと白い背の低い小花(カスミソウ?)を少々買い求めた。

 透明のビニールに包まれた様子はちょっとした花束である。
おじんの持ち物としては何か恥かしい。

  花屋さんが言うには、浅めの白い鉢(食器鉢でも良し)に小花を敷き、赤いカーネーションを低めに、白いそれをやや高めに別の花瓶に入れ、鉢の中央に置けば豪華に見えるとのこと。
言われた通り、近くの「ダイソー」で真っ白の丼鉢ともラーメン鉢ともつかぬ食器1個を200円にてゲット。
oldboyくん、指示をそのまま実行しょうとの意図である。

 少々高くついたが、このところブログで何かとお世話になっている「母上」のこと、お安いことです。

 実際には10分もかからずできあがり、花やの店員さんに感謝。
写真を撮りブログにと、思ったが、なにやらコッパズカシイのでやめにした。

 つぎはタバコである。
それも、しんせい(たばこの銘柄)を求めて駅前の商店街まで来たのだが空振り。
安くても需要がないのか、どこも置いてはいないようである。

 母は家ではキセルでタバコ(両切りたばこを鋏で2個か3個に切りそれらをキセルにさす)、外出時はさすがにキセルではなく両切りの紙巻たばこ、「しんせい・タバコの銘柄」を吸っていたと思うが100%の確信はない。

 ただoldboy-elegy 君の記憶の深淵には「しんせい」以外のたばこは思い浮かばない。
そう母が中学校の応接室で教頭、担任を前に紫煙をプカリとやった時のたばこが確か、黄色のダサイ色の、しんせい、だったはず。

oldboy-elegy君自身、タバコとは、高校2年からの長い付き合いであり、つい1年半前に禁煙したばかりの身である。

 母はこの件については自分より豪気で、「これがなくて何の人生よ」とばかりに亡くなる直前までやっておいでになっていた。

 いずれタバコだけでブログを書くと決めている。
タイトルはこうかな「わたしはこうして禁煙しています、エアータバコの方法とその功罪」ぐらいかな、少々変更されることもある、その時はごめんなさい。

ただ記事にすることは自分の中での決定事項である。

 今日、買ったタバコの銘柄は母の時代にはなかったはずの、メビウスと言う銘柄である。
まあセブンスターあたりの親戚品だから「これでよかろう」と屁理屈をつけ2個購入。 
一つは封を切り一本を箱から半分だして吸いやすいようにして遺影に立てかけ、もう一箱はそのまま食器の小皿に入れ母の写真の前に置いた。

 そのまま両手を合わせ数秒間の黙とうをささげた。
なにやらちょっとした感情の高まりが目頭を熱くした。

 「フン、小生意気な」と着物姿の母の遺影は言っているようである。

 もし、oldboy 君、ブログなぞ始めなかったなら、このような特別な母の日の行動を取ったのだろうか?
たぶんなかったように思う。

 このことだけ考えても、正直良かった事にする、oldboy-elegy君、記事の最後の最後まで照れた口調になっているのがなにやら可笑しい。

                                                  了
              oldboy-elegy

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